NO.22
07.04.23
北国の春は春の花々が一気に咲き誇る風情に象徴される。
我が家では庭といったものが無いので家周りの狭い空き地を利用して草木を植えている。北と東が隣の家で日光が遮るのと陽の当たる南側は駐車場に取っているので日当たりは可愛そうなくらい少ない。それでも今年も次々と花を見せてくれる。
晩冬のまだ雪残る寒風の中、立春の頃には「もう少し我慢すれば春だよ」と窓越しに山茶花が赤い顔をのぞかせて心を和ましてくれる。北陸の展示会が近づく2月中旬には水仙の黄色い花が「こんにちは!」と手を振る。地面の下ではもう春の水が染み渡ってきたのかな。3月の啓蟄を過ぎると田野では野草が芽を出し始め野良の色までが何か青みを感じさせる。早い所では土筆も顔を出す。我が家の草木もこの頃には芽やつぼみをつける様子が見られるようになり、春はもうそこまで来たかと実感を覚える。そろそろ自動車のタイヤもスノーから普通タイヤへ今週末にでも交換しようかなと頭を横切る。それでも3月は朝夕に雪の舞う日もあり日中10℃前後あった気温も夜は0℃前後になることもある。4月に入らないと中々草木の花も咲きにくいようで一進一退。そんな日々の中で沈丁花の花が春の香りを漂わせる。
学校休みに入ると孫たちが来潟。しだれ梅が歓迎するようにピンクの八重花を咲かす。一気に我が家は春になる。やがて4月も早々に孫たちが帰った後は寂しさを紛らわすかのように玄関前のしだれ桜が花を咲かせ、本格的な北国の春の感を出す。れんぎょうの黄色い花は特に目立つ色だ。鉢植えのゼラニユームも次々と赤い花をつけ濃紫の野スミレ、赤いチユーリップ、薄紫のアネモネ、白・黄・紫と色とりどりのクロツカスまで色を添えて賑やかである。
信濃川辺りを走ると農家の家々の庭に咲く白っぽい梅の花に薄いピンクの桜の花と濃いピンク色をした桃の花、それに黄色いれんぎょうの花とこぼれるように咲き誇る白い雪柳の花々がひときわ目に入る。どこの家の庭も春爛漫である。
我が家の花の後続部隊もこれから。カリンの木に薄赤色の小さな花がもうすぐだ。遅咲きの紫色の木蓮のつぼみも今にも咲きそうなほどに大きく膨らむ。牡丹のつぼみも3cm程に膨らんできた。日陰の為に例年花をつけない芍薬は今年はどうだろうか。昨今、簡単にガーデニング店やDIY店で農薬や化学肥料が入手し易くなったが使い方によっては作物にも環境にも大変悪影響を起こすだけに素人の私としては「危うきものには近寄らず」で我が家では一応農薬と化学肥料は極力使わないように努めている。4月から5月に掛け、北国新潟は一年の中で一番気候的にも良い時期で、梅・桜・こぶし・れんぎょうと春の花がドドーと一度に咲きそろい咲き誇るこの今、花を愛で楽しみを満喫できるのに幸せを感じている。
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